20世紀から今までにかけて主要エネルギーだったのは石油であるのは間違いありません。今でも供給エネルギーの85%は化石燃料です。なぜあんな離れた中東にアメリカが介入するのも、産油国だからです。日本も中東から石油が来なければ発電できないので今の生活が出来なくなります。産油国もオイルマネーで今までは潤っていました。

石油によって様々な発展がもたらされたのは否定できません。しかし一方で地球温暖化に影響していると言われている温暖化ガスの60-70%は化石燃料由来だそうです。そのため、近年は風力や太陽光等クリーンエネルギーが欧州を中心に唱えられています。日本でもガソリン車廃止目標について先日発表されましたね。

これは地球に取って当然いいことですが、新たな地政学的リスクがあるかもしれません。なぜなら、太陽光発電モジュールの約70%、リチウムイオン電池の約70%、風力タービンの45%の生産が中国で行われています。また、リチウムの原料であるレアメタルの精製国でもあります。

自動車も今100年に一度の革命期と言われ電動化や自動運転が注目されています。電気自動車に使われているのはリチウム電池で車体コストの半分位を占める基幹部品になっていますが、そのトップシェアは中国メーカーのCATLです。

エネルギー問題は取り組むべき問題ではありますが、一方で政治的・地政学的リスクという観点でも見ていきたいと思います。

著者

atsushi okumura

1日1outputが目標。生涯マイル100万と馬主を目指す中年サラリーマンです!

コメントを残す