世界中で話題になっている本です。いかに先入観や間違った(古い)知識で物事を考えていたなと改めて痛感させられました。普通に当たり前のようなクイズの確認から始まりますが、この正答率がチンパンジー以下(33%)が大半で、それ以上が10%しかいないというのだから驚きです。。。
これは単純に知識や見方の問題なので正しく理解していればいいだけの類の話です。忘備録もかねて下記にまとめます。
1, 分断本能
大半の人がどこにいるか考える。善悪のように2つに分けてしまう傾向がありますが実はそうではない。学校で習った時からずっと疑わずに使ってきた先進国と途上国が最早正しい分け方ではないとは。。。確かに旅行しても電気がない場所なんてほんと限られていますよね。
2, ネガティブ本能
悪いニュースの方が広まりやすい。普段のニュースも悪いことを伝えることが多いのでその印象がどうしても強くなってしまいますよね。でも、良くなっていることの方が実際は多いです。
3, 直線本能
直線はいつかは曲がる。これは自分も仕事で大失敗しましたが、ずっと伸びるなんてありえないんですよね。。。潮目はちゃんと見極めたいと思います。
4, 恐怖本能
リスクを計算する。ほんとメディアのあおり情報には気を付けないといけないですよね。昔は飛行機が落ちないか毎回ヒヤヒヤしていましたが、落ちる確率はわずか0.000025%。災害被害も減ってるなんて思いもつかないですよね。リスクは恐ろしさではなくて危険度×頻度と考えると、過去に比べればリスクはかなり減っていることが分かりますよね。
5, 過大視本能
数字を比較と割り算してみる。1つの数字に注目しがちですが、他の数字と比較、割合を見ることで勘違いに気付くかもしれません。二酸化炭素排出量も量だけで見れば中国やインドも多いですが、一人当たりでみると圧倒的に欧米、日本の方が多い。
6, パターン化本能
ひとつの集団のパターンに当てはめられている場合、分類を疑う。普段、かなりパターン化して考えていることが多い気がします。違う集団との共通項、違いなどちゃんと見てそのパターン化が間違っていないか見る必要があります。過半数も、99%と51%じゃえらい違いですよね。
7, 宿命本能
持って生まれた宿命と言われればかっこいい響きですが、変わらないかと言われればそうでもないケースが多いはず。ゆっくりとしかし着実に変化していることに気付くことは大事です。また、常に最新の知識を身に着けて使える知識を持っておくことも重要です。
8, 単純化本能
当たり前なのですが、一つの視点で世界は理解できません。一つの知識が全てのことに応用できることはないです。でも、実際はかなり偏った視点で見ていることが多いですよね。日本にいるとどうしてもアメリカ寄りの視点で報道されていることがほとんどですし。常に自分の考え方が正しいか検証することはほんと大事ですね。難しいですが笑 後は、知ったかぶりをやめる。謙虚な姿勢は大事です。
9, 犯人捜し本能
誰かを責めれば解決するという思い込みは怖いですね。。。そうすることで解決したように感じることが多いのも事実。でも、実際は原因を見つけることが解決何ですよね。人を責めるのは簡単ですが、そうならないように原因と向き合えるようになりたいものです。
10, 焦り本能
変化のスピードが速くなっているので、余計に今やらないといけないと思ってしまうことが多いですよね。でも、そういう時こそ落ち着いて小さな一歩を着実に進めることを忘れないように心掛けることが大切です。緊急なことであれば重要かつ正確なデータを取り入れて冷静に判断、また予測も幅があるとことも忘れないようにしたいです。
日々ほんといかに間違った知識で物事を考えていたと考えると恐ろしいですね。それが世界中で行われているとしたら、、、ぞっとします。日々、しっかり事実に基づいて正しい視点で物事を見て行動を心掛けたいですね。